転倒や打撲などで外傷が生じてしまった場合には、早急な処置が必要になります。なるべく早いお電話と来院をお願い致します。
破折

特に上の前歯に多く、衝撃によって歯に亀裂が入ってしまう、歯が完全に折れてしまうなどの外傷です。例え見えている部分は大丈夫だとしても、歯茎の中に埋まっている根っこが折れている場合もあるので、レントゲン撮影での検査が必要です。
程度によって処置は異なりますが、神経をなるべく残し、被せ物をするなどの治療を行います。
脱落

外力により歯が脱臼し、歯が根っこから抜けてしまった状態です。歯が完全に抜け落ちてしまう完全脱臼と、歯が抜けていないものの、部分的にしか歯が固定されていない不完全脱臼に分類されます。
早急な治療ができ、歯や歯茎など歯周組織の損傷が少ない場合には、脱臼した歯を元の場所に戻して固定する事ができます。完全脱臼で抜け落ちてしまった歯でも、根っこの部分が割れていなければ、再植することは可能です。
しかし、歯の根っこと骨を繋いでいる歯根膜と呼ばれる組織は、30分以上室温環境に放置されると、90%以上が壊死してしまいます。もしも外傷などで歯が脱落してしまった場合には、決して水で洗ったり、消毒液などで消毒したりせず、そのまま牛乳に浸して歯科医院へ持参していただくようお願いしております。
適切で早急な処置ができれば、歯を元に戻せる可能性が高くなります。